韓国の結婚式

【韓国の結婚式のすべて⑤】〜ご祝儀について〜

大好評!シリーズでお届けしております
「韓国の結婚式のすべて」、第5回。
大好評かは謎ですが、これで終わりです。

気になるご祝儀について書こうと思います。

さて、問題です。

「上の写真の受付の時点で
 私たちはご祝儀を出したでしょうか?」

答えは・・・NO!!!

前の人も後ろの人もみんな受付で出してるのに、
なぜ私たちは出さなかったのでしょうか。


「私たちはいつどこで誰にご祝儀を渡したでしょうか?」


答えは・・・式後、新郎に直接!!

いや、受付で名前まで書いて、
食券までもらうのにありえないでしょ、って思うでしょ?
なんのために?って思うでしょ?

私も理解するのに若干時間を要しました。

結婚式まで
↓↓↓


■とりあえず、ご祝儀の金額を決定

前の結婚式の時にも書いたけど、
日本とはご祝儀の感覚が全然違います。

韓国の結婚式のご祝儀は、
最低が3万ウォン(2500円くらい?)から奇数の数で、
3万、5万、7万、10万ってなってくらしいです。

で、今回、式には参加できない日本の友達も
「韓国まで行けないけどお祝い渡したい」とのことで、
一緒にいくらにしようか迷いました。

そして、ネットで調べて、いろんな人の意見を総合した結果、
友達なら5万ウォンでいいんじゃないかってことだったので、
みんな5万ウォンずつにすることに。

学生とか、新郎新婦より自分の方が年下だったり
自分の方が新郎新婦よりお金がない状況なら
3万ウォンでいいっぽいです。
普通に親しい友人なら5万ウォンくらい?
めっちゃ親しい友人なら10万ウォンとか、
かわいがってる後輩なら10万ウォンとか、
ホテルで式をあげる場合は10万ウォンとか、
親密度、年上年下、結婚式の場所、
いろいろと関係してくるようです。

でも、韓国人は値段はそんなに気にしてないらしいけど
5万ウォンくらい渡しておけば妥当だろう!という結論。

金額は5万ウォンに決定★

一安心!
と思ったら、
結婚式に参加できない日本の友達から
「韓国って口座に振り込むんでしょ?振り込んでくれる?」
との連絡が来た。

えーー、そんなこと聞いたことないけど??
いつもみんな受付で出してるけど!!??

なんともその子が言うには、
受付に渡すとそのお金は全て親に行ってしまうから
本人に直接渡すか銀行に振り込んで欲しいとのこと。

えーーー!!!!

でも、受付の時に食券もらうのに、
ご祝儀出さないわけにいかないよなーー。。
親が結婚式のお金取ったりしないでしょー!
っと思いつつ、どうしようか迷う。

前日に一緒に夕食を食べる時に思い切って
ご祝儀に関しても聞いてみた。
※日本では本人に聞いたり絶対しないけど、
 ここは韓国ですから☆

そんな、やりとり。
↓↓

■ご祝儀を渡す場所

私 「ご祝儀はさ、どこで渡せばいいの?」
新郎「ん?受付で渡せばいいよ」

あれ?受付でいいのか?

私 「でも、友達が、受付で渡すと全部親に行くから
   直接渡すか銀行に振り込めみたいなこと
   言われたんだけど。。」
新郎「おっ!なんで知ってんの?」

彼ら的にも直接渡すようには
さすがに言いにくかったっぽい。。

私 「なんかネットにそうやって載ってたらしいよ」
新郎「すげーな、あいつ!
   俺も今回自分の結婚式になって初めて知ったのに」
私 「えーーー!そうなの?」
新婦「私は前から知ってたけど??」

■なぜ、そういうことになるのか?

そもそも、韓国の結婚式は
当日まで誰が現れるかわかりません。

招待状をたくさん作って、
呼びたい人をいくらでも呼んでいいのです。
そして、それは親にとっても同じことで、
親の友人や親の会社の人たちも呼んだりします。
(だから、私も一回も会ったことない
 友達の弟の結婚式に行ったことがあります。)

今回の場合、彼らは1400枚の招待状を配ったそうです。
(これは通常の3倍くらいの数だそう)
しかも、そのうちの1000枚は親たちが配ったそう。

そして、来る人たちも
親の知り合いみたいな人たちがやたら多いみたいです。

よく見ると、本当に親の世代の人たちばっか。

この人数の多さも納得。
新郎新婦が知らない人もめっちゃたくさんいるみたいです。

そして、受付も親の知り合いの人みたいな人が
事務的に行っています。

前日に、
「受付でご祝儀渡さなくていいの?」
と聞いたら、
「『新郎の友人です。食券2枚ください』って言えばいいから。」
と言われていたので、
名前を書いた後、本当にそう言ってみた。
くれた。

こうやって結婚式場に紛れ込めば、
誰でもご飯ただで食べれちゃうけどいいのかなー、
とかそんな無駄な心配をしつつ、食券ゲット!

後から聞いた話によると、
この食券1枚につき払っているお金は4万ウォンらしい!
高いっ!!!!

韓国の事だから、
払っても2万ウォンくらいかと思ってたのに。。

でも、ホテルとかだと普通に食事が
10万ウォンとか15万ウォンとかするらしく、
それだと来る人たちが負担を感じるといけないから
最近はこういうウェディングホールで式を挙げる人たちが多いらしい。

でも、ってことは、食事が4万ウォンで、
ご祝儀5万ウォンしかあげてないから、
お祝いは1万ウォンだけじゃん!!!

もし3万ウォンしかあげてなかったら
逆に赤字じゃん!って思ったけど、
韓国人的には、式に来てくれることが嬉しいらしい。

■食事のお金の仕組み

でも、式に来るのは親の友達が多いから、
この食事のお金を払うのは、なんと!親たちらしい!

受付で受け取ったお金は全部そのために使われるらしく、
足りなかったら親が出してくれるんだけど、
余ってももらえる物ではないんだとさ。
「いろいろな費用に使った」とか言われてしまうらしい。

ここで、友達の言ってた
「受付に出すと親に取られる」
の意味を納得!!

しかも、新郎側で食券をもらうと、
新郎側がその分のお金を払って、
新婦側で食券をもらうと、
新婦側がその分のお金を払うらしい。

えっ??どういうこと??
って、ここでも一瞬なったけど、

新郎新婦の説明によると、
式のお金は新郎側と新婦側で半分ずつ出すんだけど、
食事のお金は来た人数によって計算して
自分たち側の人数分だけ支払うらしい。

新郎側が70人で新婦側が30人だったら不公平だから、
食券を配布した数を数えて、そういう場合は、
新郎側が食券70枚分。新婦側が30枚分なんだとさ。

日本だと、
「新婦の友人が10人だから、
 新郎の友人も10人にしないといけない」
とか人数調整するのに、
韓国にそんな概念はなく、
なんとも合理的な考え方でお金の計算をするようです。

だから、あんなにはっきり受付が別れているのか!
(左が新婦側で、右が新郎側。)

ということで、私は悟った。

受付に出すお金はどっちにしろ親がもらう物だから、
新郎新婦にとってご祝儀の金額はさほど重要ではないということを。

多くても親に行くだけだし、少なくても親が足りないだけ。
でも、だいたい親の会社の人とかは少ないということはないから、
親はだいたい赤字にはならない。

そして、さらに悟った。

一瞬、食事が4万ウォンってことを知った時、
「5万ウォンしか渡さなかったら
 1万ウォンしかお祝いになってないじゃん!」
と思ったけど、私たちは直接渡したが故に
5万ウォンがそのままお祝いになったということを。

よかったーーー★☆

一般的な結婚式の考え方がこんな感じっていうだけで、
親とのお金の割り方とかはその家によって違うと思うけど、
だいたいはこんな感じっぽいです。

驚くべき新事実。

しかも、銀行口座を聞いて、
そこに直接振り込んでもいいんだと。

なんとも合理的。

■結論

結論からいうと、私、結構韓国スタイル好きです。

誰を呼ぶか迷わなくていいし、
ってか、呼びたい人全員呼べるし、
新郎と新婦の友人の数合わせなくてもいいし、
来る人は食事代くらいの4000円くらいのお祝いでいいし、
引出物の心配しなくていいし、
二次会までやらなくてもみんなが式に来たらいいし、
式も食事も含めて2時間くらいで終わるし、
写真は綺麗に残るし、言う事なしです。

日本は日本で「一生に一度!」って感じがして、
すごい素敵なんだけど、
いろんなことを決めるのが大変そうで。。

まっ、そんなことを悩む必要はまだないので、
悩むことが出来る日を夢見てよっと☆

ー完ー