韓国の人々(한국사람)

韓国の少年院(소년원)

호두잣과자(ホドゥジャックァジャ)
くるみ松の実菓子。

よく駅とかでも売店で売っています。

中身はこんな感じ。

大判焼きみたいな感じです。
できたて、おいしいです。
できたてじゃないと普通です。

今日は、サービスエリアでこれを買い、
食べながら、向かった先は、
韓国の少年院(소년원)。

私のいつもお世話になってる牧師先生が
1ヶ月に一回くらい土曜日にボランティアで
少年院に行っているということで、
一緒に行きました。

毎週土曜日に礼拝の時間があって、
その時間を4つの教会くらいで交代で行って、
1時間半の礼拝の後、
30分のおやつの時間があって、
そのおやつも教会の方から用意して持って行くんだって。

やっぱ、韓国、教会が多いだけあるな~。

ーー
少し歌を歌って、
今日はウクレレを弾く日本人の男の子も一緒に行ったので、
その子がウクレレを披露して、
自分の父親との関係が悪くて何年も会話をしなかったこと、
でも神様の「父の愛」を知ってから自分が解放されたこと、
今はお父さんとラーメンを食べに行ける仲になったこと、
話をしてました。

同じ年くらいの男の子だからなのか、
日本人がめずらしいからなのか、
ウクレレを初めて見るからなのか、
少年たちはみんな真剣に話を聞いていました。

その男の子の話の後に、
一つの歌を歌って、その歌詞が

=================
今どこにいるんだ
おなかはすいてないか
ボロボロの服を着ているんじゃないか
孤独じゃないか
会いたい いつでも帰ってこい
いつまでも待っている
大切なおまえのためなら命さえも捧げる


光のある所まで出ておいて
暗闇の中にいるんじゃない
愛する息子よ


光のある所まで出ておいで
暗闇の中にいるんじゃない
愛する息子よ
おまえを抱きしめたいんだ
==================

っていうような歌詞で、
それを真剣に歌ってる少年たちを見てたら
本当にボロボロ泣けました。

後から聞いたんだけど、
ここの少年たちの90%くらいの子たちが
親との関係がよくないらしい。

少しでも父の愛がわかったらいいな。
少しでも神様の愛がわかったらいいな。
愛されているってわかったらいいな。

ーー
1時間半の礼拝が終わった後、
いちごを食べる時間があった。
私たちも一緒に食べていいよって言われた。

大きい教室みたいな所で100人くらいいたと思われる。
牧師先生とかはよく来てるから普通にしゃべったりしてて、
私もせっかくだからと思って、一瞬とまどいつつも、
一番前の席の子たちのテーブルに一緒に座ってみた。

彼らも日本人に何をしゃべっていいかわからない様子。
とりあえず私から何か話さないと!
と思って、

「何歳なの?」
と聞くと20歳(日本では18歳)だとさ。

「みんな同じ年なの?」
と聞くとみんな同じ年ってわけじゃない、って。

そんな話してると、後ろの方で
「何歳って?」
「わかんない」
「おい、何歳か聞けよ!」
「おまえ聞けよ!」
みたいにこそこそ話してる。
でも、照れて誰も聞いてこない。笑

部屋でたまにテレビを見れるみたいだから、
日本のドラマを見たことあるか聞くと
やってるのは見たことあるけどないって。

でもそんな風に一回話し出したら、
みんなべちゃくちゃしゃべり出して、


少年「なんで韓国に来てるの??」
私 『うーん。』
って少し悩んだら、すかさず、

少年「わかった!!地震!!!!
   地震あったから来てんでしょ??」
私 『いやいや、それは関係ないでしょ』
少年「だって日本危ないじゃん」
私 『大丈夫だよ。私、来週も日本行くし』
少年「まじ?今日本行ったらやばいっしょ」
私 『いやいや、大丈夫大丈夫』
少年「今行ったら死ぬんじゃないの?」
私 『いやいや、死なない死なない』

そうか。そう思われているのか。日本。

少年「えっ??ってか、じゃぁ、なんで韓国来てんの?」
私 『韓国語勉強しようと思って。』
少年「なんで??自分の国の言葉だけしゃべれればいいじゃん。
   日本語できるならいいじゃん。
   韓国語必要??韓国語いらなくない??」
私 『韓国の人が日本語しゃべってるの見て、
   私も少しくらい韓国語しゃべりたいなって思ったんだよ』
少年「ふーん」

って。

あとは、
「韓国の20歳は日本の18歳なんでしょ?
 日本人の友達に聞いたことあるんだー」
って得意気に話す子がいたり、

少年「日本にも少年院ってある?」
私 『うん、あるよ』
少年「中きれい?ここと同じ?」
私 『行ったことないんだよー。私』
って話したり、
そっか、そういうこと気になるよなーって思ったり、

いちごがなくなったら
「いちごおかわり貰おうぜ」
「おまえ一番近いから行けよ」
「やだよ、食べたいならおまえが行けよ」
「じゃーじゃんけん!!」
って、じゃんけんやってたり、
なんか、かわいらしかったです。

ーー
中に入る前に
ここに居る子たちは殺人まではしてないけど、
盗み、暴行、強姦とかをした子たちだと聞いて、
一瞬びびった自分がいた。

でも、歌ってる姿見て、一緒に話してたら、
なんの変わりもない少年たちだった。
むしろ純粋でかわいらしく見えた。

それから、みんな時間になって、
「ばいばいーまたね」
って言ってばいばいした。
帰りも彼らの部屋の前を通ったら、
部屋の中から手を振ってくれた。
外に出てからも窓から手を振ってくれた。

ーー
その後、少年たちの住んでいる校舎から
運動場を挟んだ所に行った。
女の子が一人でいる部屋があった。

裁判を待っている女の子が
裁判までの間いる場所らしい。

彼女が何をしたかはわからない。
めっちゃ悪いことしたのかもしれない。
でも、彼女が誰からも愛されていないわけじゃなくて
愛されているってことを知らせてあげたかった。

あんまり時間が取れないということだったので、
彼女のために祈って、
「神様は共におられる」という歌を歌って、
お別れの時にハグをした。
彼女は照れ笑いをしていた。

後から、ハグ程度じゃなくて
もっと強く抱きしめてあげれば良かったと後悔した。

でも、日本人の変な韓国語とハグはきっと忘れないよね。
いつかきっとふと思い出すよね。
ひとりになった時に思い出してくれたらいいな。
神様が共にいることを思い出してくれたらいいな。
寂しくならなければいいな。

はー。
今日は泣きすぎた。

ーー
明日はイースター
イースターってなんの日って人のための例え話。

ある所に小さな村がありました。
村人は悪いことをたくさんしました。
でも、村人を愛していた村長さんは
村人を全員殺すわけにはいかないので、
自分の一人息子を村人全員のために捧げる決心をしました。
息子は十字架の上で死にましたが、
なんと三日目に生き返ったそうです。
そして、彼が生き返ったことを信じた村人たちは
今までの罪をすべてゆるしてもらうことができました。

・・みたいな話なんだけど、
この「三日目に生き返った」という日が
「イースター」で、「復活祭」とも言われます。

イースターの前の日に
やっぱり人間はみんな完璧じゃなくて、
みんな罪があって、
でも信じるだけでゆるされるってことが
どんなに感謝なことかと思わされた今日でした。